プロセスとしての契約(「協働」の関係としての契約)


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プロセスとしての契約

3つの契約関係を①②③としています。この概念に基づく現場活動が重要になってくると考えます。以下「協働1「協働2 「協働3ということにします。
(この「協働」の定義は私独自の定義です。ただし、上図及び以下に記載しているとおり、この定義に至るには右の書籍によるところが大きい。『契約の時代~日本社会と契約法~』(内田貴著/岩波書店)。また「プロセスとしての契約」の文言は、本書第二章のタイトルを使用した。)

「協働」「協働」「協働」の説明:

上の定義を説明します。

「協働は、少し難解です。~「自己との契約」であり、自己自身との約束です。人は「未実現の自己」を「実現した自己」にする活動を行います。(すなわち、「外部環境」の「内部環境」への「取り込み」活動です。あるいは「外部環境」へ適応する「自己変革」活動とも言えるでしょう。いわゆる「自己実現」活動です。)

「協働2については、解りやすいでしょう。~他人との「協働」です。これも「契約」なのですが、内部関係者との「協働」の場合は、通常「契約」とは言いません。したがって、カッコ書きで(契約)としています。(「チーム」活動といったり、ひと昔前には「小集団」活動といったりしました。)

「協働3については、最も解りやすいでしょう。~通常の「契約」はこの場合であり、他人あるいは組織(「法人」「団体」等)との契約(「協働」)です。(すなわち、「共同の目的に向かって相互に協力すべき綿密な、一個の有機的関係(我妻栄)!であり、協働の目的に向けた止揚<*>活動です。

【補足説明】以上を包括して『プロセスとしての契約(「協働」の関係としての「契約」)』活動といっています。これら「協働1」「協働2」「協働3は各単独に存立するものではなく、相互に関連し、有機的に結合しています。→その結合をイメージ化したものが、上図の右上へ拡大する円です。尚、図中の「目的」は一つしか描いていませんが、連綿と続くものであると理解することが重要です。

<*>「止揚」とは、「現実(実態)」と「現実に相反する命題」を統合し、目標に向け「一段高い現実」を生み出すこと。

「内部契約」と「外部契約」について:

当サイトの中で、「内部契約」「外部契約」と言うことがあります。

「内部契約」とは、上記「協働」「協働」です。「内部環境対応」に同じです。「内部環境対応」の具体的対策が「協働」「協働」という関係です。

「外部契約」とは、上記「協働」です。「外部環境対応」に同じです。「外部環境対応」の具体的対策が「協働」という関係です。

人は「目的」に向かって「内部環境対応」「外部環境対応」して生きていく(勝ち残っていく)生物であるという理に基づいています。

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