書籍『IoT時代の競争分析フレームワーク』の紹介:


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(根来龍之・浜屋敏 編著:早稲田大学ビジネススクール根来研究室 著:中央経済社)

今後の企業が採るべき戦略は、「レイヤー戦略」であるとする。

供給者からみた場合、レイヤー構造化(多層化)が進んだ産業では、どの階層に参入するのか、あるいは他の階層を担う企業に対して、自社製品をどれだけオープンにする(他社製品と一緒に使えるようにする)のかが、競争力や収益力を分ける。これらをレイヤー構造化に対応する戦略という意味で「レイヤー戦略」と呼ぶ。(「おわりに」(p208)より引用)

そして、著者はあらゆる産業で、レイヤー構造化が進展するとしており、この「レイヤー戦略」が生き残りの条件であるとしている。

 

【当サイト責任者:原田の読後感】

本書を参考に自らの業界につきどう構造変化を遂げようとしているか思考するのに、そして事業戦略を策定・実行するに有効な情報を提供している。

著者が冒頭述べられているように理論的に高く評価できる書籍である。
したがって、
理論書であるゆえ、今後の課題につき現場・現実・現物に則してどう生活者・消費者へ積極提案していくかにつき具体的提案はなされていない。それは個々の企業・事業者の(顧客価値実現を徹底追求する)「創発的戦略」に拠るところとなる。
以下よりご一読そして再考をお奨めいたします。

 

 

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