若冲にみる微(美)の極致

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昨日(2016年5月19日)若冲展に行ってきました。東京都美術館の正門を入り、地階へのエスカレータ入口で、案内係から「少しお待ちください」と声をかけられるまで、長蛇の最後尾に並んだのが9時15分、それから約240分、時は既に1時を過ぎていた。
展示室に入るまでに大いなる達成感を満喫しました。(これ程、忍耐強く立ち続け、待ち続けたことはこの60数年の人生にして初体験。これほどの満足感・達成感は始めてでした。)

さて、今なぜこの若冲が注目されるのでしょうか?
私は「微」にあると考えています。鶏図や鶴図の羽毛の一羽・一羽に魂を込めて描かれているその精神性に見るものの精神に反響するものがあるからではないかと感じられるのです。

それは、もともと地球上に存在するものは、すべて運命共同体!生命体の一つ・一つに、それぞれに無類の価値と神秘性があり、「それをなす何一つとして疎かにしてはいけない存在である」という「気づき」への接近が、人々に意識的にも潜在意識的にも、感じられるからであり、若冲の微(美)に誘発され、その「精神性」に届くものがあるからではないかと感じられるのです。

「微」が重要です。「微」の組合せは、どうようなものでも生みだせますが、「画一」(一定の型を前提としたもの)の組合わせは、一定のものしか生み出せません。
(画一で前提とした、その前提の元でしか自由ではありませんから、理の必然です。)

当サイト「協働の関係としての契約」を取り進めるのは、ここに根拠があります。

「協働」の主体は一個の人であり、一個の事業主体であります。
時代は「微」、「個」が重要です。「個」と「個」の協働により、いかなる「型」にもとらわれることのない()、変幻自在な微(美)の極致の世界を描くことが可能です。

)尤も、私的自治の原則(「契約自由」)の元に一定の制約は受けることになりますが、元々「個」は自由な存在です。人の営みで有る事業においても同様です。
profile契約@ARK
(行政書士 原田 豊)
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