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内部契約


内部契約とは何か

 個人の場合であれば「自律」とか「自己統制」、組織の場合であれば「社内規約」(「社訓」)とか「内部統制」と言われますが、これらを包含してここでは、「内部契約」といっています。 以下のテーマごと、順を追って、かつ、例示しながら、私見も述べながら解説します。

1.「契約の定義」
2.「人の二面的関係性」

    「協働の関係として」、「契約の関係として」

3.「人の日常的契約活動」

      (二面的関係の例示)

4.「契約活動」を鳥瞰!

   「契約活動」の実態は?

5.「協働の関係としての契約」の登場

   「日本社会における協働の概念」(例示)

6.「内部契約の重要性」

 

 1.「契約の定義」

「契約とは?」に記載しています。 以下のように考えています。

【定義】: 自己(以降「内部」と言換える場合があります。)と自己以外(以降「外部」と言い換える場合があります。)が「目的」実現のために、交わす「取り決め」、および「目的」実現のための「活動」。
(補足)本来、契約の主体は「自然人たる人」ですが、法律は団体にも「自然人たる人」と同じく権利主体たる「法人」という概念を創り出しました。上の【定義】には冒頭に述べましたように「自然人」「法人」が含まれます。

 

2.「人の二面的関係性」

「協働の関係として」

「人」は「一人」(ひとり)では生きていけない生物であり、前ページでは「内部環境対応」「外部環境対応」「目的」が、「人の活動の3つのファクターである」としています。 「一人」では生きていけない以上「他人」との協働関係すなわち、「他人」と一体となった「内部環境」の中で、「人」は「内部契約」(「目的」を共有し「内部環境」適合)し「外部環境」適応することによって、はじめて生きて(生き抜いて)いけるのであり、「人の生きていける条件(≒「協働の関係」)」が「人」の「人」(人間)たる所以であり、かつ、他の多くの「種」と異なるところです。 すなわち、社会的存在である人間は、自己のみでは決して生きていけない。「協働」が必要なのです。 

「契約の関係として」

ところで、「人」はもう一つ、他の多くの「種」と異なる崇高な特質をもっています。意識的にか、意識せずにか、上の【定義】の「契約」でいうところの「権利と義務」の関係を自らに発生せしめ、自己を義務で縛り、義務を遂行することによって、(契約の「目的」である)成果を獲得するという「権利」関係を創り出すのです。(契約の相手方からすれば、相手を義務で縛るという関係性でもあります。)

【補足】 狭義に(細分化して)もうひとつ一個の人間として弁証法的 自己止揚関係として」という関係性を定義することもできると考えますが、ここでは広義に上記2つ「二面的関係性」としておきます。なぜならば、以下に述べます「三方よし」等の行為はこの関係性と考えられますが、未だ人間普遍の関係性とは言えないのではないでしょうか。人類の歴史の歩みの中で今後、普遍化に向けて活動すべき命題であると考えられます。)

3.「人の日常的契約活動」

  (二面的機能の例示)

実は「人」はこの2つの機能を意識せずとも「自己契約」(したがって「内部契約」)しながら日々生活しています。 主婦は毎月の食費予算を配慮し、毎日・毎週、日々の食材を購入するでしょう。それは、家族と「内的契約」をしながら生きているといえます。 大学生は人格陶冶しながら、卒業に必要な単位取得のために、あるいは法的資格取得のために今週・今月のスケジュールを立て「自己契約」(これも「内部契約」)しながら勉学に勤しむでしょう。それは、社会に出てからの自己の「内的環境」適合すなわち「外的環境」対応の先取り対策ともいえるでしょう。 社会人(自営業者・企業家・サラリーマン等)は与えられたあるいは自ら生み出した仕事という事業目標・目的遂行(正に「外部環境」適応)のために真剣勝負で「自己契約」(したがって「内部契約」)しながら、仕事に励むわけです。
 

4.「契約活動」を鳥瞰!

これらを少し広い視野から眺めてみましょう。「外部環境」の中で生きる社会人は、「自己契約」(したがって「内部環境対応」)し、かつ「外部契約」(したがって「外部環境対応」)しなくてはならない環境におかれています。
この状況は、例えばですが、主婦や学生とは異なります。(大なり小なり主婦・学生も「外部環境」に身を置きますが、決定的に異なるのは、生きるための「糧」を「外」から取り込む立場に居るかどうかです。その立場に居ない象徴として主婦・学生といっているわけです。)

※専業主婦ではない、あるいは、親に負担をかけまいと一所懸命バイトに精を出す例外があることは承知。・・・・・!?。以下例外者を含め社会人ということにします。それが現実的です。今や主婦や学生も社会人、企業人です。)

<補足(弁明)>私の学生時代は、「社会人になる」といわれ、学生は社会人扱いされていませんでした。今は、受け入れがたい表現でした。

つまり、多くの社会人(主婦や学生も含め生活の糧を社会から得ている人=「外的環境」で仕事している人)にとって、「内部契約」特に「家庭という内部環境対応」が疎かになるというのも、この社会の(「契約活動」)実態を正しく把握すれば必然性があることに気づくことになります。

 「契約活動」の実態は?

すなわち、社会人には「自己」という内部家庭という「内部」社会(会社・組織)での「内部」そして、社会における(顧客等)「外部」、この4つと対峙して生きていかなければならない立場に置かれることになります。 この4つのバランスを採ることは可能でしょうか。「バランス」と考えると行き詰ることになるでしょう。どう考えるといいのでしょうか? 

5.「協働の関係としての契約」の登場

4つのバランスをとることは極めて困難です。(言うまでもなく、人は時に全身全霊100%の力を注がなくては成就しない事柄を抱えながら生きています。子育てや介護がその最たるものでしょう。)
そこで「協働」という概念が浮上してきます。無定見な「自己目標」あるいは無意識な日常行動を超えて、「共通の目的」実現に向けた「契約」という概念へ止揚すると共に「協働」という概念で個々の「内部」を統合して「協働で廻る内部」にしていく必然性が出てくることになります。近代的合理主義(個人主義、自由主義、平等主義、資本主義の原理・・・)からは、この「協働」の概念は出てきません。これらの主義からすると合理的ではないからです。
しかしながら、この「協働」の概念は、日本の社会には、もともとあったものなのです。

  「日本社会における協働の概念」(例示)

日本の以下の経営企業体を見れば、自ずと理解できるでしょう。一人二人で始めた個人あるいは家内事業が今や世界に冠たる企業になっている例は一つや二つではありません。日本の代表的企業として、 松下(パナソニック)、トヨタ、ホンダ、SONY等を挙げることができるでしょう。「協働」により今を成した企業といえます。更に歴史をひも解けば、「三方よし」(近江商人)、「先義後利」(下村彦右衛門→大丸)、「自他の利益を図るべし」(飯田新七→高島屋)等も「協働の概念」と言えるでしょう。

6.「内部契約の重要性」

「千里の道も一歩から」。松下もトヨタもホンダもSONYも、近江商人も、下村彦右衛門、飯田新七も一歩から始め、一歩一歩の積み重ねが今を成しているのです。

その歩みの原理となったのが、 「協働の概念」による家訓、社訓である「内的契約」だったのです。 実は元々、日本社会にはあったものなのです。

事業経営とは、どういう「内部環境」(=「内部契約」)を創り上げるか!が事業の成否を決します。

これは、また「外部環境」(自己以外の他者)適応をどうするかと表裏一体の課題です。
 「他者」と一体となった「内部環境」(協働関係の)中で、「自己+他者」が「内部契約」(「目的」を共有し「内部環境」適合)し「外部環境」適応することによって、はじめて生きて(生き抜いて)いけるのであります。(まさにノーベル賞大隅教授の「自食作用」そのものです。

したがいまして、次に問われるのは、「外部環境」適応、すなわち「外部契約」です。このテーマについての課題は次ページに述べます。 

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アーク総合 原田 豊

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