「この新しいアプローチに基づいて」


Pocket

まず最初にお断りしておきます。私は政治的主張を持つものではありません。

さて、皆様ご承知の件ですが、2016年12月16日(金)わが日本国の総理大臣は、ロシアのプーチン大統領との会談後、プレス向け声明でこう切り出した「・・・・この新しいアプローチに基づいて・・・・」と。

翌日の日経一面は大きな太文字がこう踊ります。『日ロ共同経済活動で合意』『四島に「特別な制度」検討』『領土帰属進展せず』『平和条約へ「重要な一歩」』そして、政治部の解説見出し『譲歩にリスク 見えぬ展望』とあります。

これについて、私の所見を述べたいと思います。
「共同経済活動→住民の自由な交流→平和条約の締結」これが「新しいアプローチ」であるとする。一歩一歩進めるとする。こういう理念(ビジョン)があってもよいと考えます。(ビジョンの中身をどこまで明確化、明示化するかの課題はあります。明示化して良いかも課題と思います。)

意識して積極的にか、意図に反し譲歩して消極的にか、為政者の真意と交渉の実態は見えませんが、今後の一歩一歩が見えるにつけ、その真意と実態が明らかになるでしょう。

これは、当サイトの趣旨である「協働の関係としての契約」すなわち「現場からの創発活動」と相似をなしていると思われ、その意味で時代の潮流はやはり、変わりつつあるのであろうか? とほのかな確信を深めています。

重要なのは「現場」にあります。「現場の意思の力」にあると思います。為政者は時として変わりますが、「現場の人の意思」は脈々と引き継がれます。(ですから「現場」が重要なのです。生身の人の意思の総力が重要なのです。別の言葉で言えば、理論より実践が大事です。その意味で、「現場」を押えた方が有利です。尚、この際「現場の定義」が重要です。

(PS)「計画的戦略」が戦略論であるかのように考える日本の多くの方、特にビジネスの経営者や政治家にとっては、今回の安倍総理の交渉を失敗とみる向きが多いようですが、時代は「創発的戦略」の時代であるとする立場からはそうではないとする見解が多いようです。(私の本日現在の所感です。)

2016年12月18日  アーク総合 原田 豊

Pocket


PAGE TOP