事務工程フローチャート

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「業務工程フローチャート」、「システム・フローチャート」などと言われることもあります。
「生産管理」業務に就いた当初に、先輩から作成方法の指導を受け、以来業務の流れ分析に使用しています。当時は、コンピュータはありません。
『伝票の流れ』すなわち『業務(情報)の流れ』を、如何に「部門間で共有化するか」を明示化したものであり、

「どの部門が何を判断し、どう処理するか」「処理結果は、どこへどのように連絡するか」」『他の伝票の流れ』と「どう照合するか」「照合して何を作成(出力)するか」あるいは「どう一元化するか」、「どの部門で、一時保管するか」・・・そして最終「伝票はどこで何年保存されるか」等を図面にしたものであり、 事務処理を管理する上での基本的な技能でした。

業務全体を、可視化し、特に複数部門、複数人にまたがる業務の全体が鳥瞰視でき、かつ業務の概要解説を書き添えることによってその内容が解るツールでありました。もちろんマニュアル(標準作業書)としての目的もあるのですが、業務の流れの全体理解に有効なツールなのです

今は、「システム・フローチャート」として、コンピュータのシステム設計者が書くことはあっても一般(事務職)社員が書くことはないでしょう。

一般(事務職)社員は一日中パソコンとの対面業務となっています。

したがって問題は、個々の社員には、業務の全体が見えず、他部門、他者との関連が見えないことにあります。

またこの結果(システム化、ネットワーク化)が効率化、スピード化という劇的なメリットを創出した反面で人的側面で問題を発生させました。人と人との接触が希薄、または皆無となってしまいました。協力、協同、共助がなくなり、協働とか共創ということが、まことしやかに言われること自体が、問題の根深さ()を物語っています。

)2000年初頭からのマクロ経済環境の変化等によるリストラクチャリングを機に日本の良き雇用慣行である終身雇用制度の崩壊(人件費の変動費化)、成果主義制度の採用等、またそれに伴い従業員個々人による「業務の抱え込み」が発生する等元々協力し合う日本の会社組織に大きな問題を生じています。)

実務現場での「見える化」すなわち、「事務工程フローチャート」あるいは「業務工程フローチャート」等が実現する全体理解のための明示化が求められています。(人は全体、先が見えないことがらに関しては不安心理が生じます。)

貴社の主要な業務工程の「業務工程フローチャート」作成を承ります。
なお、このフローチャートは、「協働の関係としての契約」である『業務委託契約』の「委託」(アウトソーシング)の範囲を確定する上で、不可欠なツールとなります。
もちろん「内部環境改善」(「協働の組織」創出)に有効なことは言うまでもありません。

2016年12月10日
アーク総合 原田 豊

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